地方に旅行に行けないならば、地方が舞台のマンガを読めばいいじゃない!
こんにちは、埼玉生まれで旅行好き、数えてみたら47都道府県中31か所行ってたマンガフルライター中山今です。
というわけで自粛がキツイ!!!!旅に出たい!でもダメ!!(2021/2/13現在)
人類史上でも大規模なパンデミックにより旅行を自粛する日々。ストレスです・・・
しかしそんな時こそマンガの力を借りようじゃないか!
津々浦々、国内の地方を舞台にしたマンガも豊富にあるのがジャパンmanga。
その風情を取り上げ、気持ちだけでも地方旅行の旅情に浸ろう!というのが今回の記事の趣旨でございます。
日本を7つの地域区分で分け、「各地方を舞台とした現代モノのマンガ」を2作品選出、その地方の特徴シーンと共にご紹介していきます。
また選んだマンガのあらすじもご紹介しますので、興味があればぜひ読んでみてくださいね。どれも面白いよ!
↓本記事は以下のような方にお勧め↓
- 国内旅行に行きたいけど無理だからせめて地方の風景が見たい方
- 地方を舞台にしたマンガを読んで旅行気分に浸りたい方
それでは早速まいりましょう。なおお目当ての地方があれば↓の見出しクリックでジャンプできますぞ!
目次
- 1、北海道地方・・・雄大な自然満喫!動物とのふれあい!『銀の匙 Silver Spoon』『動物のお医者さん』他
- 2、東北地方・・・川の美しさに魅せられる。 『釣りキチ三平』『BLUE GIANT』他
- 3、関東地方・・・下町×高層ビル。「新旧入り混じる街」を楽しむ。『3月のライオン』『ホクサイと飯さえあれば』他
- 4、中部地方・・・偉大なる山を畏れ親しむ。『岳』『ゆるキャン△』他
- 5、近畿地方・・・町に生きる人たちの歴史を味わう。『神戸在住』『大阪ハムレット』他
- 6、中国四国地方・・・美しい海と山、古い町で行き交う人と人。『しまなみ誰そ彼』『うどんの国の金色毛鞠』他
- 7、九州地方・・・坂の町、満天の星空。南国の異国情緒に圧倒される。『姉の結婚』『Dr.コトー』他
- 8、まとめ。マンガを開けばすぐ旅に行ける。
1、北海道地方・・・雄大な自然満喫!動物とのふれあい!『銀の匙 Silver Spoon』『動物のお医者さん』他
『銀の匙 Silver Spoon』(十勝地方)
山を遠くに、見渡す平原。北海道はでっかいどう!
銀の匙 Silver Spoon 2巻 荒川弘/小学館より引用
【旅行気分ポイント】
舞台は見渡すばかりの牧場や雄大な公園、大自然に恵まれた北海道十勝地方。
農業高校にて豚や馬との牧歌的な生活、自然相手に過ごす日々は(体力的に)過酷ながらもほのぼのとした気持ちになります。
また、農業高校内で作られるチーズやハムなどはいかにも美味しそうで北の国の底力が見えます・・・!
【作品紹介】
青春高校進路探し漫画。
学歴を重んじる親から逃れ、農業高校で寮生活をスタートさせた高校一年生 八軒勇吾(ハチケンユウゴ)。自然相手の生活は座学よりある意味ハードである意味学び。
真摯に農業や酪農の未来を考える同級生たちと過ごすうちに、自分の進路について真剣に向かい合うようになる・・・
ラブあり、超ハードな農業・酪農業界の現実あり、青年が悩みながら道を見つけるカタルシスあり・・・「現実」と戦う青春漫画です。
『動物のお医者さん』(札幌)
ライラック、アカシア、北国の花見は名物ジンギスカンで
動物のお医者さん 4巻 佐々木倫子/白泉社より引用
【旅行気分ポイント】
都会ながらも広々とした風景が魅力の北海道・札幌が舞台。
穏やかな大学生活でありつつ、屋根の雪おろしやジンギスカンのバーベキュー、夏休みは先輩の実家でサイレージ(家畜の飼料)踏みなど北の国にしかないディティールが味わえます。
【作品紹介】
動物とコメディとちょいミステリの獣医学部生ライフ漫画。
1988年連載開始と古めの漫画ですがいまだ色褪せず。しゃべれるわけじゃないけど気持ちは文字にする動物たち(リアルタッチめちゃかわ)、絶妙なセンスの笑い、なんてことない日常が少しミステリ仕立てになったロジカルな読み味。
冷静なのにとぼけた主人公ハム輝(てる)の生活ぶりは、刺激はないのにふとした時に読みたくなる魅力があります。
その他、北海道地方が舞台の漫画
『波よ聞いてくれ』(札幌)
『チャンネルはそのまま!』(札幌)
『道産子ギャルはなまらめんこい』(北見)
『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』(新ひだか町)
2、東北地方・・・川の美しさに魅せられる。 『釣りキチ三平』『BLUE GIANT』他
『釣りキチ三平』(秋田県)
美しい川面と濃い陰影の森のギャップも美しい
釣りキチ三平 1巻 矢口高雄/講談社より引用
【旅行気分ポイント】
神秘的で美しい渓流、輝く山間を味わえるのは矢口漫画ならでは!
海外からの評価も高い自然描写は「淡水と海水を描き分ける」と謡われる完成度。
三平は川にも海にも釣りに行きますが、作者矢口先生の故郷である秋田の山の風景はまた格別。
誌面からせせらぎや魚の跳ねる音が聞こえてきそうな圧倒的自然美が味わえます。
【作品紹介】
釣りバトル!釣り竿からほとばしる気迫がアツい、世界を股にかけた釣りストーリー。
1970年代から始まった古いマンガではあるものの、躍動感あふれるアクションを釣りに採用した激しいテンションに手に汗握る「釣りアクションマンガ」。
また作中で詳細な釣り知識が豊富に語られ、一回もやってないのにちょっぴり語れるようになる「釣り疑似体験マンガ」でもあります。釣り入門書にも良いそうですよ(ライターは釣り未経験のため伝聞・・・)
『BLUE GIANT』(宮城県)
3年間サックスを吹き続けたのは、仙台の市中を流れる広瀬川
BLUE GIANT 1巻 石塚真一/小学館より引用
【旅行気分ポイント】
街の中にある孤独で広い河川に目を奪われます。
前半の仙台編にて主人公・宮本大が昼に夜にサックスを練習する河が広瀬川。都市の景観と緑豊かな大河が共存するビジュアルは杜の都・仙台ならではの景観。
デートで向かう伊達正宗像も観光の名所。リュックを背負って仙台観光巡りするような、町旅の雰囲気を味わえます。
【作品紹介】
アツくたぎるジャズプレーヤーへの道!
人とつながり努力をし、トップジャズプレーヤーを目指す高校生の物語。
演奏時の圧巻の書き込み線は熱気ある音が「聞こえる」ような迫力・・・ッ!
優しかったりシビアだったり、関わりあう人たちとの関係性にも泣けます。そんな関係性をも踏み越えて、サックスプレイヤーの夢を追い求める宮本大。魂の震える成長物語です。
↓『BLUE GIANT』さらに詳細な作品紹介記事もあります↓
その他、東北地方が舞台の漫画
『レベルE』(山形県)
『ザ・ワールド・イズ・マイン』(秋田県)
『みかん・絵日記』(宮城県)
3、関東地方・・・下町×高層ビル。「新旧入り混じる街」を楽しむ。『3月のライオン』『ホクサイと飯さえあれば』他
『3月のライオン』(東京都)
海と川、下町と都会。不思議な調和のとれた月島が舞台。
3月のライオン 1巻 羽海野チカ/白泉社より引用
【旅行気分ポイント】
高層ビルと下町が隣り合う不思議を味わえる。
東京、隅田川周辺の佃島・月島などの下町が舞台。
主人公・桐山零の暮らす孤独な高層ビルと、人の温かさあふれる下町が河一本はさんで成立するのは東京ならでは。
和菓子屋の姉妹たちの生家で作るお菓子も美味しそう&古民家好きがグッとくる風情があります。
【作品紹介】
儚い絵ながら、血を吐くような熱血将棋漫画。
羽海野先生の絵本のような画風で、将棋という苛烈な頭脳バトルを繰り広げる。
将棋に関わる者、老いも若きもその魅力に取りつかれ魂の限界まで死闘を繰り広げるヒリヒリ感に手に汗握ります。
また学校での孤立やいじめなどティーンの心の揺らぎ、サイコ肉親からのメンタル攻撃など将棋以外のバトルも血ヘドを吐きそうな緊迫感です。
↓詳しい作品紹介ならこちらの記事も↓
漫画『3月のライオン』あらすじ、キャラまとめ!漫画で読むべき3つの理由も解説してみた
『ホクサイと飯さえあれば』(東京都)
東京下町北千住。古くからの街道町であり、今なお活況な商店街になごむ。
ホクサイと飯さえあれば 1巻 鈴木小波/講談社より引用
【旅行気分ポイント】
下町風景を満喫!
東京の歴史ある宿場町・北千住が舞台。
新しい街と古い木造住宅、学生と地場の人たちなど新旧がごっちゃに触れ合う魅力があります。
時に魚眼レンズを覗いたように描かれる、細やかでアーティスティックな下町の風景。北千住を散歩しているような気持ちになれます。
【作品紹介】
てづくりご飯と新しい生活にほっこりできる漫画。
東京・北千住に新大学生として上京してきた美大生ブン。コミュ障のブンが「お話しできる」ぬいぐるみホクサイ。
ブンがホクサイとおしゃべりしながら手作りする「作らなくてもいいけど作った方が楽しいごはん」のレシピはどれもボリューミーでおいしそう!
またコミュ障ながらも徐々に広がる人間関係は初々しい喜びに満ちています。甘酸っぱくてくすぐったい、新生活のきらめきを思い出します。
↓北千住現地レポをした記事もあります↓
その他、関東地方が舞台の漫画
『ハレ婚』(茨城県)
↓『ハレ婚』の詳細な作品紹介ならこちらの記事も↓
『海街ダイアリー』(神奈川県)
『頭文字D』(群馬県)
『たそがれたかこ』(東京都)
4、中部地方・・・偉大なる山を畏れ親しむ。『岳』『ゆるキャン△』他
『岳』(長野県)
雪に覆われた北アルプスの雄大さに見ほれる。
岳 1巻 石塚真一/小学館より引用
【旅行気分ポイント】
登山救助を通し、雄大な北アルプスと共存する日々。
主人公の山男・三歩がテント生活をしながら救助ボランティアをするのが北アルプス(飛騨山脈)。
山の恐ろしさを描くだけではなく、恐ろしさがあったとしても楽しそうに登山をする人々の顔が登山の時の穏やかな気分を思い出させてくれます。
厳しく、時に残酷、しかしただ美しい山は見る者を圧倒します。
【作品紹介】
自然に対し、あまりにも弱い”ヒト”を助ける山岳救助の熱き魂に震える漫画。
島崎三歩はアメリカで山岳救助経験を積み、現在は北アルプスで山岳救助ボランティアとして活動しています。
たった少しの油断が死につながる遭難事故。三歩はどんな困難な事故でもベストを尽くし、救助した遭難者を責めることは決してありません。
過酷な山岳救助の現場から、何かを得ていく人々の成長に感動必至の名作です。
『ゆるキャン△』(山梨県)
林の中で本格キャンプ!ゆるさも楽しいアウトドア。
ゆるキャン△ 1巻 あfろ/芳文社より引用
【旅行気分ポイント】
山とキャンプとあったかごはん。山梨の山をゆる~く堪能・・・ 自然に分け入り抱かれ眠る、アウトドアの楽しみの一つ「キャンプ」。
昼シーンでは広大な山を、夜シーンでは平地の夜景がページ見開きで描かれて爽快感抜群!
コッヘル(簡易鍋)一つで作るラーメンや山のお店グルメなど、「外で食べるご飯のおいしそうさ」も旅のだいご味。
【作品紹介】
ゆるい女子高生たちがキャンプを楽しむ、のんびりゆるめの青春がいとおしい。
山梨の高校のいち同好会、「野クル(野外活動サークル)」。まったり系のサークルに集うのはキャンプを愛しつつきわめてゆるい女子高生たち。
みんなでキャンプしたり、バイトして新しいアウトドア用品を買いに行ったり、友達が増えたり、夜景を見ながらテントで眠る。
ほっこりながらもまぶしい青春に穏やかな気持ちになります。
その他、中部地方が舞台の漫画
『僕らはみんな河合荘』(岐阜県)
↓『僕らはみんな河合壮』詳細な作品紹介記事もあり↓
『ほしのふるまち』(富山県)
『いとしのアイリーン』(長野県)
『聲の形』(岐阜県)
↓『聲の形』詳細な作品紹介記事もどうぞ↓
『ちびまる子ちゃん』(静岡県)
5、近畿地方・・・町に生きる人たちの歴史を味わう。『神戸在住』『大阪ハムレット』他
『神戸在住』(兵庫県)
繊細なタッチで描かれる神戸の街並みが美しい。
神戸在住 1巻 木村紺/講談社より引用
【旅行気分ポイント】
友達と神戸の街を歩いているかのよう。
神戸の大学生活が舞台。主人公・桂ちゃんが歩く神戸は、見たことのある観光名所あり知らない街角ありで神戸の広い範囲をカバー。
また桂ちゃんは大学のために神戸に引っ越してきた女の子。そのため彼女が抱く感想は観光客の目線っぽく、友達と神戸を旅行しているみたいです。
【作品紹介】
穏やかな日常系、しかし時々生々しい「死のインパクト」。派手ではないけれど心にじわりと刺さる、儚げな絵で描かれる文学作品。
神戸の大学生たちの楽し気な暮らしに、ほんの時折震災の記憶が影を落とします。そして災害のように降ってわいた死と失った恋。それらを含めて続いていく生活。
まるでおしゃれな映画を観ているような、さわやかながらも深い読後感に酔える漫画です。
『大阪ハムレット』(大阪府)
大阪の下町ってこんなかな?こってり人間関係が展開する町
大阪ハムレット 1巻 森下裕美/双葉社より引用
【旅行気分ポイント】
濃いい大阪弁!懐かしい風景なのに異国の気分に脳がリフレッシュ。
大阪下町の物語だけあって、交わされる言葉はネイティブの関西弁。
関東生まれのライターには旅先で包まれる「異国の言葉のラッシュ」のようで超・非日常!
漫画の巻頭には下町の風景スナップが掲載され、懐かしさと非日常の混ざった不思議な感覚が旅っぽいです。
【作品紹介】
密で個性的な人間関係で編まれる、定番で終わらせない人情噺。
美男美女ばかりではない、ハッピーエンドばかりでもない。
親しみ深い地元の方言、親密な人間関係という「型にはまりがちな人情噺」をいい意味で裏切ってきます。
また、マイノリティの描き方が軽やか。LGBTなど性的な悩みを抱えていても、濃い大阪弁を話し地元で働く姿は「ただ当たり前に暮らしている人」という普通のことを説明抜きに感じさせてくれます。
その他、近畿地方が舞台の漫画
『ナニワ金融道』(大阪府)
『はんなりギロリの頼子さん』(京都府)
『サマータイムレンダ』(和歌山県)
↓『サマータイムレンダ』詳細な作品紹介記事も↓
『サユリ1号』(京都府)
『放課後さいころ倶楽部』(京都府)
↓『放課後さいころ倶楽部』詳細な作品紹介記事も↓
6、中国四国地方・・・美しい海と山、古い町で行き交う人と人。『しまなみ誰そ彼』『うどんの国の金色毛鞠』他
『しまなみ誰そ彼』(広島県)
さわやかな尾道の風景とファンタジーが交錯
しまなみ誰そ彼 1巻 鎌谷悠希/小学館より引用
【旅行気分ポイント】
坂と海、古民家。非日常の街並み、日本遺産に酔いしれる。
舞台は広島県尾道市。深く入り込んだ水道(尾道海峡)と、水道を寄り添うように囲む山の斜面に家が連なる「箱庭的都市」。日本遺産に認定されています。
なかなか見ない形状の街並みは異国情緒満点。車が入れない坂道、階段だらけの石畳はスローライフを感じさせてくれます。
尾道に近いしまなみ海道を自転車で移動するシーンも。小島がいくつもの橋で連結された海道は解放感たっぷりです。
【作品紹介】
現代的、明るく前向きなヒューマンドラマ。「自分の性カテゴリー」に悩む人たちが集い、ゆるやかに己と社会に向き合う。
「談話室」と呼ばれるフリースペースに集う性的マイノリティの面々が、それぞれに悩みそれぞれの道を選んでいく。彼らはごく穏やかに社会生活を営み、それゆえに悩みを抱える普通の人たち。
古民家再生のNPO活動を通してメンバー同士が交流し、「現段階の最適解」を選択する過程は現代的で軽やか。
尾道の情緒あふれる風景とカラー絵の繊細な色彩が美しく、爽やかな交流に心が癒されるマンガです。
『うどんの国の金色毛鞠』(香川県)
海あり、山あり、美味しいものありの四国ライフ
うどんの国の金色毛鞠 1巻 篠丸のどか/新潮社より引用
【旅行気分ポイント】
これぞ理想のワーケーション!香川の古民家で在宅仕事、メッチャ羨ましい!
東京でwebデザイナーとして働いていた主人公がひょんなことから戻ってきた故郷、香川。
ビル無し!見渡せば山、川、海、そして暮らすのは元うどん屋さんの古民家。緑豊かな環境は羨ましすぎて心拍数がちょっと上がります。
物語では豊島や直島、小豆島など近隣の島にも足を延ばします。おしゃれなカフェ巡りやオリーブそうめんといった「島旅飯テロ」もたまりません・・・!
【作品紹介】
ワーケーション×ファンタジー。故郷の良さを思い出させてくれたのは、変化したかわいい「タヌキ」の子ども!?
東京でwebデザイナーをしていた主人公・宗太は、父の葬儀のため故郷香川へ帰郷し、子どもに化けた子タヌキ「ポコ」と出会う。
ポコと暮らすために香川で暮らすことにした宗太は、故郷の美しさと人の温かさ、「手がかかるけれど大切な存在」に心癒されていきます。
おしゃれで現代的なスローライフと、故郷の人たちとの優しい会話。そしてかわいい子ども。肩の力を抜いて穏やかに読みたいマンガです。
その他、近畿地方が舞台の漫画
『熱帯魚は雪に焦がれる』(愛媛県)
『ワカコ酒』(広島県)
↓『ワカコ酒』詳細な作品紹介記事も↓
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(岡山県)
↓『推しが武道館いってくれたら死ぬ』詳細な作品紹介記事も↓
7、九州地方・・・坂の町、満天の星空。南国の異国情緒に圧倒される。『姉の結婚』『Dr.コトー』他
『姉の結婚』(長崎県)
坂と人の暮らしが自然と馴染む長崎の町並み。
姉の結婚 1巻 西炯子/小学館より引用
【旅行気分ポイント】
坂の街並み、島への船旅。長崎県(作中は「中崎県」)特有の風景がたくさん出てくるノスタルジックな画面。
日常の歩道は石畳の階段や斜面。すり鉢状の斜面に家が連なる長崎は、普段の生活がすでに独特の風情を感じます。
また五島列島(上五島)へ渡るシーンはフェリー。市街地から徒歩で船に乗れるアクセスは、港町特有の生活風景をさりげなく見せてくれます。
繊細で美しい筆致で、実在の建物がたくさん出てくるのもポイント。長崎県を訪ねたような気持ちになれます・・・!
【作品紹介】
大人の甘い夢、大人の苦い現実。過去との決別。ファンタジーとリアルの大人の少女マンガ。
イケメンからめちゃモテ責めに合う少女マンガらしい胸キュン!に立ちはだかるのは不倫・結婚制度・婚外子など生々しすぎる壁!
テンション高めの恋愛事情の半面、主人公たちの抱える複雑なわだかまりを丁寧に描く人生ドラマの見ごたえもたっぷり。
苦みを知るからなお楽しい、アラサー以降推奨の大人向け少女マンガです。
『Dr.コトー』(鹿児島県)
壮観!離島の絶景。水平線が見える暮らし。
Dr.コトー 1巻 山田貴敏/小学館より引用
【旅行気分ポイント】
南国の島の解放感とのんびり感!離島医療ドラマで鹿児島の日常を垣間見る。
子どもの背丈以上もある石垣が連なる住宅地、星で埋め尽くされる夜空。
舞台は鹿児島、甑島(こしきしま)という離島がモデル。日常の描写にあふれる独特の建築や砂浜から歩いて行ける洞窟など、観光地の空気にうっとりします。
ちなみにドラマ化していますが、その際のロケ地は沖縄県与那国島。実際に撮影で使用したセットを見学できるそうです(行けるようになったら行ってみたい!)。
【作品紹介】
離島医療で天才外科医の手術が冴え渡り、人の心触れ合う人間ドラマが温かい。
東京で医療ミスを起こし、離島の診療所にやってきた医師(五島健助=Dr.コトー)。有能な外科医である彼は、離島の人たちに降りかかる事故や病気をメスでサポートする。
「離島=機材がない」に外科医のウデで立ち向かうエクストリーム医療ドラマ。崖からの滑落、船上の緊急手術などどうにもならない現場を切り抜けるカタルシス。本格医療シーンは見ごたえたっぷり。
島の優しい人間関係にも癒されます。
その他、九州地方が舞台の漫画
『クッキングパパ』(福岡県)
『坂道のアポロン』(長崎県)
『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』(沖縄県)
8、まとめ。マンガを開けばすぐ旅に行ける。
旅先の風景って最高だー!
今回本記事にて
- 日本の地方を舞台にした、旅気分が感じられる14作品の紹介
- 14作品の特に旅っぽさが味わえるシーン
- ほか、地方を舞台にした27作品のご紹介
をさせていただきました!
体は日常にあっても、本を開けばほかの土地に飛べる・・・マンガっていいですねえ(しみじみ)
またマンガを参考に、自粛明けの旅先に思いを馳せるのも一興。ライターは長崎に行きたいな・・・!
旅行に気軽に出られない時、旅の心を癒すお供になったら幸いです。
地方が舞台のマンガはまだまだあります。
「ほかにもこんな国内マンガあるよ!」「これ旅気分浸れるよ!」というマンガがあれば、ぜひ↓Twitterにリプください!お待ちしてますー!
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(中山 今)
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