春めいてきたのでいそいそと漫画を読んでいる中山 今です(いつものこと)。
このところ読んでいた漫画の感想をまとめました。各作品の参考までに(今週は3作品!)
目次
1、『怪獣8号』1巻、ジャンプ+イチ押しの話題作はおっさんの心に刺さるエンタメ作
連載は少年ジャンプ+(web)。
人に害を為す「怪獣」が現れる日本には、対怪獣組織として日本防衛隊がある。主人公日比野カフカは幼馴染亜白ミナと「怪獣を全滅させる」ことを誓っていたが、ミナは日本防衛隊のエースに、カフカは日本防衛隊に入れないまま32歳となっていた。
怪獣の死体清掃業者として働くカフカは、日本防衛隊を目指す後輩市川レノの言葉から気持ちも新たに入隊の再チャレンジを決意する。
しかしある日、謎の生物の攻撃(?)によりカフカの体は怪獣に変化。カフカは正体を隠しつつ日本防衛隊の試験に臨む。
Twitterでもばんばんプロモが流れる話題作。グロキモ巨大怪獣と強火力市街戦に怪獣好きなら胸がときめかずにいられない!エンタメの建物はどんどん壊れたらいいと思うの!
また主人公、カフカの「32歳、試験に落ちまくる挫折マンにして幼馴染は夢のエース」という属性がおっさんおばさんの心に刺さりまくる・・・
つよつよわがままお嬢様や子犬系イケメン後輩、糸目クール刀使いなどキャラも粒ぞろい。なにより「情けな32歳」カフカの怪獣に変身した姿がカッケー!!
この記事公開時には2巻が発売しているはず。楽しみ!
2、『オッドタクシー』、アニメ発コミカライズは動物キャラの不穏なサスペンス
2021年4月から公開予定アニメのコミカライズ。
電子書籍では1話づつの販売で、2021年3月2日現在5話まで購入可能。
かわいいキャラクターに反し、暴力の香り漂う不穏なサスペンスが展開される。
舞台は現代東京ながら、登場キャラは全員動物。
主人公、オットセイの「小戸川」は41歳のタクシードライバーで、真面目で無口だがやや皮肉屋。そして彼の家には「なにか」が隠れている・・・
いろいろと「知っている風」のアルパカの看護婦や謎の言動を残す警察「と思われる」犬、そして小戸川を監視する組織。
まだ5話なので謎がばらまかれるばかり。夜のタクシーの薄暗さが似合うサスペンスの序章。
また音楽や漫才のエッセンスを取り入れた会話は軽妙なテンポでセンス良し。絵も綺麗で大人も楽しく読めそう。
公開予定のアニメの声優は花江夏樹氏、 飯田里穂氏など華やかなキャスティング。サブキャラにも吉本のミキやダイアン、三森すずこなど完全に「仕掛けに行ってる」オリジナルアニメ。
漫画としてもにじり寄る不穏さに今後の期待大。コミカライズの肋家竹一先生は絵がめちゃくちゃうまいので見て損はなし。
アニメはPVも公開されているよ。↓
3、『金剛寺さんは面倒くさい』7巻、幸福感が心にキまる「読む合法ドラッグ」
読む合法ドラッグ、一発でハートにハッピーを注入できるSFラブコメ。
高校生、樺山プリンくんはある日恋に落ちた。お相手は一学年上の文武両道、冷徹理論派「鋼鉄の処女」金剛寺金剛さん。
ただし樺山君は鬼であり、というか世界は地獄とつながっており、そして二人の恋は世界的な危機に直結しているのだがそれは本編とは関係ないッ!二人の恋のステップをむずむずしながら見守るラブコメです。
↑にあらすじを書きましたがなんのこっちゃわからないと思います。
本筋は奥手な二人のドキドキラブコメ。しかしそのラブコメを彩るのが風が吹けば桶屋が儲かる的理論の「そんな回りくどいことあるか!?」SF。またゲームブックのような仕掛けやページ上下異なる話題が最後に紐づく演出など凝り凝りギミックにもうならされます。
・・・と言いつつ、それらギミックはド級の破壊力を持つラブコメの彩り、いうなればミントの葉っぱ。ニコニコしてほろりして甘酸っぱいラブ模様こそ本丸!
ライターは怖がりなのですがついホラーを見てしまい、その後数日眠れなくなるということがよくあります(39歳)。そんな時に読むのが『金剛寺さんは面倒くさい』7巻です。
未読の方はもちろん1巻から読んでいただかねばならないのですが、頭の中に幸福を注入する効果が最も高いのがこの7巻。
どんなに憂鬱な気分だったとしても『金剛寺さん~』7巻があれば大丈夫。生きていることの幸せをセリフではなくドラマティックな漫画表現で示してくれて、気づけば涙が出ちゃいそうな幸福感に満ちております。
4、今週のまとめ。安定感あるラインで満足
『怪獣8号』はジャンプ+の猛プッシュ作品、『オッドタクシー』は企画もの、『金剛寺さんは面倒くさい』は完結済みと、絶対外さないラインは安心感のある読後感でよかったです。
来週はチェンソーマン11巻の感想書きます。さっき読み終わったんですけどね、ちょっとすごすぎてフラフラする。いやーーすごい、すごかった・・・
中山 今
↓前回の感想まとめは↓
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