今まで土曜更新でしたが、日曜のお昼に更新時間が変更になりました!中山 今です。
日曜の昼下がり、漫画レビューをサラッと楽しんでもらえれば幸いです。
このレビューでは作品を以下の3つの項目でご紹介していきます。
- 簡単なあらすじ
- レビュー
- イチ推しページ
各作品の参考までにどうぞ(今週は2作品!)
目次
1、『極東事変』絶妙な時代のチョイスで楽しむ、火薬量多めのエンタメバディアクション
戦後の日本を舞台に、改造人間の女の子と死神と呼ばれた帰還兵が乱射・爆発ド派手バディアクション!
【あらすじ】
1945年、敗戦後の東京。GHQ治安衛生局は「奇兵隊」と呼ばれるゲリラのせん滅任務を行っていた。「奇兵隊」とは、731部隊が開発した人間兵器「変異体(ヴァリアント)」の集団である。
軍神、死神と謳われた帰還兵「近衛勘九郎」は、GHQに所属する変異体「砕花(さいか)」と共に奇兵隊せん滅に参加することとなる。
【レビュー】
「戦後の東京」ってちょっと地味かなあ~と思っていたら、乱射・カーチェイス・爆発の超エンタメアクションでした!
「奇兵隊」のお姉さん(当然変異体)による乱射&カーチェイス。惜しみない火薬量で景気がいい!
『極東事変』 1巻 大上明久利 /KADOKAWAから引用
731部隊が開発した人間兵器「変異体」はどてっぱらに大穴が開いても死なない超回復系の改造人間。変異体せん滅のため市街地にあっちゃダメな量の山盛り銃器がド派手に火を噴き、変異体の女の子とバズーカまで使いこなす帰還兵がバディでドンパチ!
車はジープやシトロエン。日本なのに日本じゃないような、絶妙な時代のチョイスがアクションとしてすごくノれます。
2、『ボタボタ』笑える猟奇。病的な潔癖症を抱えた女性の晴れやかなエロの冒険記
愛と精神のエロはやり過ぎにつき猟奇ホラーギャグ→ラスト晴れやかな読後感という逸品
【あらすじ】
氷刈真子(ひがりまこ)29歳、美人。病的な潔癖症。汚いものに触れると鼻血が噴き出す特異体質のため男女関係を持つことが困難。
愛は汚くない、それが証明したくて日々男を誘いSEXに挑戦する。真子はいつ汚くない愛を見つけられるのか。
【レビュー】
大人気の動物ヒューマンバトル漫画『BEASTARS』が終了。板垣先生が放った次回作は、男性に触ると鼻血が出てしまうことに悩み「鼻血が出ない男性を探してSEXに持ち込む」という振れ幅の大きすぎる女性の一話完結型のお話。
極端なのは行動だけじゃなく、吹き出る鼻血の量も特盛。いやそんなに出たら死ぬだろ!という量を毎回出して血まみれになり、裸で走り回るのはエロさよりも狂気を感じます。
いろいろ丸出しだけど怖い!エロいとかそういう問題じゃない!
『ボタボタ』 板垣巴留 /日本文芸社から引用
血の量が半端なく、逆に笑えてくる猟奇エロにも関わらず心の描き方は繊細でドラマティック。
真子は非常に辛い過去を持ち、男性にも恵まれません(まああの迫り方じゃね・・・)。なのにラストは実に爽快な結末を迎えます。
『週刊漫画ゴラク』連載ということで年齢層高めの男性ターゲットであったであろう本作。女性にもお勧めしたい心とエロの冒険記です。
3、今週のまとめ。一見地味なものに味がある
今週ご紹介した2作、表紙から想像した以上の掘り出し物でとっても嬉しかったです!
『極東事変』はあれだけの火薬量がバーニングするとは思わなかったし、『ボタボタ』はエロ・猟奇を超えた清々しい読後感で非常に良い経験でした。
こういう漫画をご紹介できてうれしいなあと思う次第です。
それではまた来週も日曜更新します!来週は『ドロヘドロ』の林田先生の新作『大ダーク』3巻、『ボタボタ』の板垣先生の『BEAST COMPLEX2』のレビュー予定です!
(中山 今)
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