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【日曜更新】『ゴールデンカムイ』26巻~最近読んだ漫画感想~複雑な構成と見せ場!濃密な展開を以後「金カムのビール工場」と呼びたい

 

こんにちは!好きな漫画は?と言われれば『ゴールデンカムイ』です!と答えるマンガフルライター、中山今です。

毎週日曜連載のこの「最近読んだ漫画感想」、本日は『ゴールデンカムイ』26巻の感想を書きたいと思いますー!

この記事では作品を以下の2つの項目でご紹介していきます。

 

  • 『ゴールデンカムイ』26巻のあらすじ
  • 『ゴールデンカムイ』レビュー!神構成の深堀

 

『ゴールデンカムイ』の最新刊の話題でありながら、この記事は『ゴールデンカムイ』未読の方へも向けて書いております。

なにせ構成がすごい、とんでもない。このすごさを伝えたい。

ではまずあらすじからどうぞー

 

1、『ゴールデンカムイ』26巻のあらすじ。登場人物(ほぼ)全員集結!明治のビール工場を舞台に複数グループでがちがちバトル!

 

著者 野田サトル
出版社 集英社
掲載雑誌 週刊ヤングジャンプ
掲載期間 2014年8月21日-(連載中)
単行本巻数 既刊26巻
ジャンル バトル浪漫マンガ

 

舞台は明治の北海道・・・
現代価格にて「8千億円の金塊」を巡る熾烈な戦い。アイヌ・元新選組・離反軍人・網走刑務所の脱獄囚人・さらにはロシア少数民族テロリストや大日本帝国政府(?)までが血みどろバトル!

26巻では網走刑務所の脱獄囚の一人「ジャック・ザ・リッパー」が札幌のビール工場へ逃げ込む。

網走刑務所の脱獄囚たちの背には、金塊の謎を示す刺青が彫られている。

ジャックの刺青を入手するため、登場人物のほぼすべてが集結。

複数のチームに分かれ、ビール工場のあちこちでバトルが勃発。ジャックの刺青を手にするのはどの勢力だッ!?

 

2、『ゴールデンカムイ』26巻レビュー!1つの舞台で複数バトルが切り替わり!しかも合間にアイヌ伝承やエモ見せ場も盛りだくさんで濃密が過ぎるッ!!

 

ライターは『ゴールデンカムイ』歴5年ほどになりますが、26巻ほど濃密な巻はなかなかお目にかかれないかとッ!

まずは少人数の複数バトル、そしてバトル同士が干渉し盛り上げる構成が見事ッ!

この巻で作中のバトル人口のほとんどが集結。

『ゴールデンカムイ』の主要戦闘要員より、【アイヌ・元新選組混合勢】から6人、【離反軍人勢】から4人、【フリー】2人、【大日本帝国政府?】勢から2人と総勢14人が参入。さらに非戦闘員も加えると大変な数のキャラクターが動く巻です。(主要戦闘キャラクター・谷垣源次郎は不参加)

 

主人公・杉元が所属する【アイヌ・元新選組混合勢】の図(非戦闘員も含む)。人数多い!

『ゴールデンカムイ』25巻 野田サトル 集英社より引用

 

しかしながら今回の目的は広大なビール工場で一人の脱獄囚人を捕まえること。

バトル以前にターゲット確保が目的となるため、【アイヌ・元新選組混合勢】は4チームに分かれ複数の箇所に散らばります

 

右上のコマにチーム分布図あり。広大なビール工場からたった一人の人間を探すためバラける

『ゴールデンカムイ』26巻 野田サトル 集英社より引用

 

このばらけたチームに襲い掛かる【離反軍人勢】や【フリー】の戦闘員ッ!ほか【大日本帝国政府勢】VS【離反軍人勢】など、本来の目的以外にも各地で勃発するバトル!戦いが交錯する興奮!

 

地上では殴り合い、中空では狙撃手たちが狙い合う。交差する複数のバトル

『ゴールデンカムイ』26巻 野田サトル 集英社より引用

 

アツいのは複数バトルだけではありません。

他チームと連携バトル、あるいはチームから離脱した人員が別チームと交戦など一つの建物内でバトルチームが干渉しあい、複雑なバトルが展開していくのが燃えるッ!

 

建物内で【離反軍人勢】と交戦中の【アイヌ・元新撰組勢1チーム】の危機に、別の入り口から入っていた【アイヌ・元新選組勢2チーム】が乱入!離れたチームがベストタイミングで混戦していくアツさ!

『ゴールデンカムイ』26巻 野田サトル 集英社より引用

 

またこの混乱のさなか、アイヌ伝承やエモーショナルな見せ場を入れるサービス精神もスゴイ。

『ゴールデンカムイ』はアイヌ民間伝承を物語によく取り入れます。今回もこの忙しさの中きっちりアイヌの逸話を盛り込んできます。

 

このアイヌの言い伝えも、物語に関わってくる

『ゴールデンカムイ』26巻 野田サトル 集英社より引用

 

また本巻の目的「ジャック・ザ・リッパー確保」とは関係ないところで、個人の感情にフォーカスを当てたシーンも盛りだくさん。

 

普段はコメディリリーフの網走脱獄囚・白石がエモい顔を覗かせる。ぜひ本編を読んでッ

『ゴールデンカムイ』26巻 野田サトル 集英社より引用

 

冷徹なる鬼軍曹・月島が戸惑いながら謝罪する理由とは。軍の縦の人間関係を超える感情に震える

『ゴールデンカムイ』26巻 野田サトル 集英社より引用

 

ネタバレになるので詳細は本編を読んではほしいのですが、上に挙げたほかにも

 

  • 物語の進行を大きく変える条件の共有
  • 複数巻にまたがった疑いが晴れる
  • 新しい勢力の勃興や旧勢力からの離反

 

などなど、バトル以外の話題も盛り沢山。

ネタバレ回避でこの記事に書いていませんが、重要な見せ場がいくつもあり全てエモさ爆発。

 

登場人数も構成も話の密度もとてつもない巻、それが『ゴールデンカムイ』26巻でした・・・!

 

3、今週のまとめ。これから大人数の動きを見事にまとめた漫画の構成を「金カムのビール工場」と呼びたい

 

・・・以上、『ゴールデンカムイ』を読んでいない方にもすごさが伝わるように努めました。が、伝わりましたでしょうか。どうでしょうか。

大前提としてライターが『ゴールデンカムイ』好きなことはあると思います。

それにしたってこのキャラクター人数のさばき方・エピソードの盛り込み方はちょっとすごすぎやしないかな、と興奮してお伝えした次第です。

これから漫画を評する際、人数・エピソードを見事に配分したストーリーの魅せ方を「金カムのビール工場」と呼びたいくらい。だまし絵と言えば「エッシャーの城」みたいなそういう感じで。

 

いやーすごかったなあ・・・

 

だまし絵と言えば↑みたいなの、みたいなノリで「すごい人数で面白い漫画の構成」を”金カムのビール工場”って言うの流行らせたい

フリー大辞典ウィキペディアより引用

 

 

それでは今週もありがとうございました!
来週日曜は美しい飯モノ×百合の漫画『作りたい女と食べたい女』のレビューをしたいと思いますー!

女性向けの百合漫画・・・ですね。ライターは未経験ジャンルなのですが、毎回更新を楽しみにしている漫画です。体の大きいレディが好きな皆さんは必見!

 

 
 
 
(2021/7/12追記)
『作りたい女と食べたい女』のレビュー記事アップしました!
作品ジャンルの「シスターフッド」概念を論文から読み解いていく記事です。

【日曜更新】『作りたい女と食べたい女』~最近読んだ漫画感想~シスターフッド論文を通じて理解する爽やかな結束

2021年7月4日

↓前回のレビュー記事はこちら↓

【日曜更新】『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』~最近読んだ漫画感想~日本漫画と比較を添えて

2021年6月20日
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