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【最近の新連載】『セシルの女王』こざき亜衣(ビッグコミックオリジナル)~16世紀イングランドの処女女王と忠臣。人物描写が巧みだった前作『あさひなぐ』を元に紹介します~

 

こんにちは、漫画の新連載を共有しまくりたい!マンガフルライター中山今です。

この記事では直近の月内~週内に新連載された漫画をピックアップしてご紹介します。

 

気に入る新連載を探すきっかけにしてみてくださいね!

 

この記事では新連載の

  1. 連載の概要
  2. 作者の前作
  3. 前作や媒体から予想される所感

をご紹介します。

 

それでは【最近の新連載】、ビッグコミックオリジナル『セシルの女王』の連載開始をお知らせします!

『セシルの女王』こざき亜衣 ビッグコミックオリジナルデジタル版2021年21号(小学館)より引用

 

タイトル セシルの女王
作者 こざき亜衣
連載開始 2021年10月20日
掲載媒体 ビッグコミックオリジナル
連載周期 隔週連載(※ビッグコミックオリジナルが隔週刊行)

 

媒体記載あらすじ
誇り高き女王と、彼女を支えたある忠臣。新時代を築く本格歴史ロマン!!

 

【初回のあらすじ】16世紀イングランド。苛烈な王宮の中で、一人の忠臣と女王の歴史が始まる

 

舞台は16世紀イングランド。

地方地主の息子で、出世を夢見る少年ウィリアム・セシル。

王宮勤めの父に連れられ、12歳にして登城する。

しかしセシルは、君主ヘンリー8世の残虐な振る舞いにショックを受ける。

失意のセシルだったが、ヘンリー8世の妻・懐妊中のアン・ブーリンと会い、「生まれてくる王を支えてほしい」と伝えられる。

果たして生まれてきたのは女の子。セシルはイングランド女王、エリザベス1世に永きに渡り仕えることとなる。

テューダー朝エリザベス1世を支えた忠臣、ウィリアム・セシルから見た女王の物語。

『セシルの女王』こざき亜衣 ビッグコミックオリジナルデジタル版2021年21号(小学館)より引用

 

【作者の前作】薙刀に懸ける青春!女子スポ根は人物描写が分厚い傑作人間ドラマ『あさひなぐ』

 

こざき亜衣先生の前作は『あさひなぐ』という薙刀女子スポーツドラマです。
第60回小学館漫画賞を受賞しています。

 

 

タイトル あさひなぐ
作者 こざき亜衣
連載開始 2011年1月24日~2020年9月7日
掲載媒体 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)

 

【『あさひなぐ』概要】

新高校一年生、東島旭(とうじま あさひ)。

美術部出身の平凡な少女が、「マイナー競技であるが故に勝ち上がりやすい=高校部活界のアメリカンドリーム」を胸に薙刀部に入部します。

弱くても、人より歩みが遅くても、勝ち上がるごとに孤独が深まっても。

薙刀が好きであること、その一点で強敵を打破していく薙刀女子ストーリーです。

↓2021/11/15までkindleで1巻が試し読みできます!が、1巻だとちょっとイメージが違うかも・・・(理由は後述)

 
 

【所感と今後の期待】『あさひなぐ』は人物描写が卓越した女子スポーツドラマ。宮廷の閉塞感、そして「処女女王」と忠臣の歴史ロマンに期待が高まる・・・!

 

『セシルの女王』の期待の前に、前作『あさひなぐ』の感想をざっとご紹介します。

 

『あさひなぐ』は明るい青春部活ストーリーとして始まります。

しかし物語が進むにつれ、薙刀に向き合う各キャラクターの内面を深く見せてくれるようになります。(特に10巻以降の丹念な人物描写は息をのむ迫力!)

キャラクター心理の深掘りも素晴らしいですが、表現もイイ。薙刀の「面」で個性が覆い隠されるビジュアルに、対戦する少女たちの心情をクロスさせる演出に震える。

『あさひなぐ』21巻こざき亜衣 小学館より引用

 

登場するキャラクターたちは、努力しないと勝てない子、知らずにチームメイトを見下していた子、薙刀に愛されていると思っていた子、息するように薙刀をずっと愛したいと思っている子など・・・・

ひとりひとりの選手の弱さと強さを描き、そのすべてをコートでぶつける試合は緊迫感に満ちています。

 

 

ところで薙刀は男女比率が極端に女性に偏った競技です。そのため『あさひなぐ』もキャラクターは女性がほとんどです。

男性は顧問の先生(お飾り)、選手の父たちが応援席から応援する・・・などサポーターとして描かれることが多いです。

そんな男性キャラクターの中から、葛藤を抱く薙刀男子選手をご紹介します。

主人公・旭に恋する少年、夏之です

初登場は、強豪選手である姉(宮路真春)「の弟」という名乗りから。

 

『あさひなぐ』3巻こざき亜衣 小学館より引用

 

薙刀部のエースであり全国大会でも常連の強者・宮路真春。・・・の、弟が夏之です。

 

夏之自身も薙刀の選手でしたが、自らの腕が真春より劣っていることが大きなコンプレックスになっています。

そのため、旭と出会ったときは薙刀を辞めている状態でした

絶対的な実力を持つ姉を見て、「薙刀の神様は自分を見ていない」と薙刀選手としての自信を失っていた夏之。

『あさひなぐ』13巻こざき亜衣 小学館より引用

 

しかし夏之は努力を続ける旭に触発され、コンプレックスに向き合い、自らの試合に挑みます。

そして再び薙刀に向き合った結果「勝負に負けるより自分に負ける方が怖い」ことに気づきます。

姉に負けているという気持ちも、根拠のないひがみも、すべては夏之自身の中にしかなかったと気づく。

『あさひなぐ』23巻こざき亜衣 小学館より引用

 

夏之はこの試合以後、偉大過ぎる姉・真春に対してのこだわりを捨て、自分の課題に集中するようになります。

 

 

夏之は物語中、基本的にサポーターとして登場するキャラクターであり、姉、真春のけがをした時の補佐や旭への応援などが主な役どころです。

しかしそういったサポーターに回った人物の嫉妬、また自己への課題をキッチリ描かれていたキャラクターだと思います。

 

 

さて、それでは前作の『あさひなぐ』の作風を踏まえ、新連載の『セシルの女王』の所感と期待を書きたいのですが、

まあ期待しかないですよ・・・・・!!!!

 

まず宮廷の人間関係描写。

 

16世紀イングランドの宮廷の人間関係の腐敗ぶりは『セシルの女王』1話にして緊迫感溢れる筆致で描かれます。

『あさひなぐ』で絡み合う個々の想いを描いていた手腕をいかんなく発揮してくれるのでは。

理不尽と忖度が蔓延する16世紀イングランド宮廷。思惑の交錯する表現に期待大・・・!

『セシルの女王』こざき亜衣 ビッグコミックオリジナルデジタル版2021年21号(小学館)より引用

 

 

そして女王と忠臣の関係性。

 

女王、エリザベス1世は史実上「処女女王」として独身のまま44年王座に君臨した女王。

そして主人公セシルもまた、エリザベス1世を40年間補佐した人として歴史に残っています。

 

『あさひなぐ』でも、少年は女性の補佐役の感がありました。

そして『あさひなぐ』でサポーター側をあれだけ深く描いてくれたことを思うと、『セシルの女王』ではどれだけ突っ込んで「サポート側の気持ち」を描いてくれるのか・・・。

メインとサポーターの深くて得難い関係性を見せてくれるのじゃないか・・・とワクワクしてしまいます。

セシルは1ページ目の登場時にも、女王に対して非常に強気な発言をしています。ただの主従関係ではない、一筋縄ではいかない関係性を描いてくれそうな予感。

『セシルの女王』こざき亜衣 ビッグコミックオリジナルデジタル版2021年21号(小学館)より引用

 

『セシルの女王』第二話は11/5(金)発売のビッグコミックオリジナルに掲載しています。

 

読みましたが、非常に良いですね、宮廷、醜いですぞ・・・!(褒)

 

セシルは、エリザベスはどのように16世紀イングランドを生き抜くのか。

今後の展開に期待しています!

 

(中山 今)

 

【セシルの女王1話目の試し読みはこちらからどうぞ!】

 

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