当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【最近の新連載】『おとなのずかん 改訂版』イトイ圭(週刊ビッグコミックスピリッツ)~2022年1月1週目の漫画新連載ショートレビュー~

 

中山今

あけましておめでとうございます!

今年も漫画の新連載を共有しまくりたい、マンガフルライター中山今です。

↓こんな記事を書いています↓

『ブルーピリオド』美術スポ根って?1960年スポ根概念と比較する、令和の「スポ根美術」ガイド~『あしたのジョー』の実例を添えて~

2021年10月8日

 

この記事では、漫画新連載のショートレビューをご紹介します!

気に入る新連載を探すきっかけにしてみてくださいね。

今回紹介するのは『おとなのずかん 改訂版』イトイ圭(週刊ビッグコミックスピリッツ)です。

1、漫画新連載紹介~『おとなのずかん 改訂版』「家族の役割」に戸惑う男性が作った家族の行く末は?~

 

『おとなのずかん 改訂版』イトイ圭 小学館より引用

 

 

タイトル おとなのずかん 改訂版
作者 イトイ圭
連載開始 2021年12月27日
掲載媒体 週刊ビッグコミックスピリッツ

 

【媒体記載あらすじ】

亡くなった男友達・ハルキから渡された一枚のメモに書かれていたのは、自身の子供・キキを“あげる”という驚きの言葉だった。

彼と家族になりたかった男・クドーは、キキと“本当”の家族になるためその日出会ったばかりの女・布紗子に結婚を申し込むが…!?

新たな大人のあり方を問う、“家族”の物語。

ビッグコミックBROSNET 小学館より引用

 

 

中山今

【一言レビュー】

役割がイメージできない男性に共感し、役割ができてしまった男性のドラマに想いを馳せる。

 

主人公のクドーは、1話目はずっとボーっとして、戸惑っている。

クドーは「女は好き」だが「カレシとかダンナとか父親とか」の「役割なんてようできん」男性。

そんなクドーは、亡くなった友人のこどもを引き取る。

そのこどもを一人で養育するのは難しいので、母親を探す。

こどもに似た女性を見つけたのでなんとなく家族になること(=結婚)をお願いしたら、なぜかOKが出てしまった。

クドーは父役、初めて会った女性が母役、そして友人の子どもがこども役。

役割にイメージを持てない男性が役割を割り振るのが第1話。

 

親子愛や恋愛感情の伴わない家族を持ったクドーは、なんか常にぼんやりとして頼りない。

でも「家族になる」ってことがホント・最初っから・バッチリ・分かっている人、ってどのくらいいるんだろ?っていうか自分に分かるか?と思い返すと、クドーにじわっと共感が湧く。

またクドーは過去「男友達と家族になりたい」という願望を持ったことがあって、それも共感できる。セクシャリティの欲求からではなく、役割の無い家族ができたらいいなっていう希望。

性抜き、感情抜きで家族がいるといいな、嬉しいなっていうクドーの願望はすごく理解ができて、天井とか見ながら「確かにそうだよねえ~・・・」と独り言が漏れる。

 

現実社会で「役割に疑問を持つ人」は、そのまま役割を持たなかったりするんだと思う。結婚しないとか、こどもを持たないとか。

しかし『おとなのずかん 改訂版』では、漫画的偶然の重なりで家族ができてしまった。

本当ならありえない状況でありえない人たちが集う。その化学反応やいかなるものか。

『おとなのずかん 改訂版』は、私たちの思考実験なのかもしれない。クドーは役割をどうとらえなおすのか?ゆるやかに見守りたいです。

 

『おとなのずかん 改訂版』1話のリンクはこちら

↓掲載の週刊ビッグコミックスピリッツはこちら

 

 

 

 

この『今週の新連載』記事は毎週火曜日12:00に公開していきます。

また来週も気になる新連載の一言レビューを掲載していきますので覗いてみてくださいね!

 

↓Twitterで記事更新のお知らせをしております。ぜひフォローよろしくお願いいたします↓

@mangatari_

 

(中山 今)

 

前回の【今週の新連載】記事は↓

【最近の新連載】2021年12月3週目の漫画新連載3作レビュー!『鬼と夜明け』/『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』/『ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋』

2021年12月25日
Visited 78 times, 1 visit(s) today




1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です